公益財団法人 全国税理士共栄会文化財団

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顕彰・助成実績

平成23年度受賞者

■ 第20回地域文化賞

第20回全税共地域文化賞<CATA>の贈呈式が、2012年2月27日帝国ホテル(千代田区)にて開催されました。
 本年度は伝統芸能分野から竹富民俗芸能保存会、伝統工芸技術分野から山田脩二氏が受賞されました。

賞金 100万円(全国税理士共栄会文化財団) 副賞 100万円(全国税理士共栄会)



伝統芸能分野
竹富民俗芸能保存会(沖縄県竹富島)
受賞者受賞風景

 石垣島から6キロほど離れた竹富島は、周囲9.1キロ、人口340人余りの山のない隆起珊瑚礁の島である。この島の種子取祭は1400年頃に6つの村の6人の神々が始めたとされ、旧暦9月・10月に廻りくるカノエトラ(庚寅)とカノトウ(辛卯)の日が種子取祭の神事・芸能・神遊びの日であり、約60時間に亘って行われる。
 竹富島の種子取祭の特色は「神事・芸能・神遊び」が一体化して継承していることであり、約七十演目の芸能には竹富島で生まれた狂言や舞踊の他、八重山の島々、沖縄本島の組踊・琉球舞踊・沖縄芝居、本土渡来の芸能などを継承しており、古代から近代までの多様な伝統芸能を織り込んだ日本芸能史の縮図ともいえる貴重な文化遺産である。
 種子取祭の資金調達や運営方法は、琉球国時代の人頭税方式を援用しており、島民の年齢・性別・年収等を考慮したランクを定め、それに応じて種子取祭賦課金を徴収する。そのように島民が協力一致に祭りを継承することを「うつぐみ」と呼んでいる。
 文化遺産の継承だけでなく、島で生きるための創意工夫や人との絆も育む種子取祭の保存事業は、大変意義深いものである。

竹富民俗芸能保存会(沖縄県竹富島)竹富民俗芸能保存会(沖縄県竹富島)


伝統工芸技術分野
山田脩二氏(兵庫県南あわじ市)
受賞者受賞風景

 1962年からフリーのカメラマンとして建築や美術、造形などの写真を独特な視点で撮り続ける一方、新旧の入り混じった日本の村や町、都市の風景を鋭く切り取った写真を撮影し、1974年国立近代美術館での「現代日本15人の写真家」展の一人に選ばれ、写真家としてのさらなる活躍が期待されていた。
 しかし1982年突如ものづくりを志し、カメラマンを辞めて瓦職人になることを宣言し、1984年から淡路島の瓦の生産地に「山田脩二・淡路かわら房」を設立、屋根葺きだけに限定されている瓦の潜在的魅力にひかれ、瓦を屋根だけでなく壁面や庭、通路、水面に造形要素として使うことも多い。
 数多くのトップレベルの建築家やデザイナーとコラボレートしながら、瓦の新しい魅力を引き出すなど瓦職人としての評価には高いものがあり、ジャンルを超えて文化的なインパクトを与え続けている。そしてそのセンスは、写真家時代の対象への真摯な取り組みと発想が瓦づくりにも生かされ、山田氏が関わった優れた造形は25年間根付いた南淡路からいまも発信され、それが使われる日本各地の地域文化に大きな影響をもたらしている。

山田脩二氏山田脩二氏
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■ 第21期助成

芸術活動分野
①有限会社シアターイワト(東京都新宿区)
有限会社シアターイワト(東京都新宿区)

 神楽坂に小劇場シアターイワトを設立、2005年から年4回の「いわと寄席」を開催してきた。
 実力派の噺家である古今亭志ん輔が、ヴァイオリン・チェロ・三味線とともに、大名人三遊亭圓朝の代表作「真景累ヶ淵」の全段通し口演を4年間かけて行うという、前代未聞の連続噺に挑戦する。

②門仲天井ホール運営委員会(東京都江東区)
門仲天井ホール運営委員会(東京都江東区)

 1989年に開館、伝統的なものから先駆的な現代音楽まで、様々な音楽やパフォーマンスを意欲的に紹介し上演してきた。
 今回はオランダの作曲家ホルトの『カント・オスティナート』を取り上げ、ステージと客席が分離するホールでなく、演奏者と客席が一体化し五感を活性化させ、映像やワークショップを併せておこなうことで、「音楽を聴く=鑑賞する」にとどまらせない音楽体験を試みる。

③一般社団法人ジャパン・シンフォニック・ウインズ(東京都新宿区)
一般社団法人ジャパン・シンフォニック・ウインズ(東京都新宿区)

 平成2年、オーディションにより集まった若手音楽家により結成され、学校や各施設等での音楽鑑賞コンサートだけでなく、楽器・バンドクリニック、マスタークラス等の教育活動も積極的に行っている。
 昨年から文京区と事業を提携し、新しい文化を創造するための環境醸成と基盤強化を図り、区民が芸術文化に親しめる地域密着型の活動を展開している。

④加藤 訓子(神奈川県横浜市)
加藤 訓子(神奈川県横浜市)

 国際的に活躍している日本を代表する打楽器奏者。 立体的な音響空間を構築する試みは実験的で先鋭的であるという評価を受け、国内外の芸術大学でマスタークラスを開催している。
 そのマスタークラスの成果を発表するコンサートは、学生や関係者のみならず、大学周辺の地域住民に対しても身近で芸術を楽しむ環境作りに繋がっており、その地域の豊かな生活に寄与している。

⑤非営利活動法人創を考える会・北九州(福岡県北九州市)
非営利活動法人創を考える会・北九州(福岡県北九州市)

 北九州市内の個人・企業の支援を受けながら、シンポジウムや自主企画展を開催し、地域の文化向上に取り組む活動をしている。
 2007年からは、地場の製造業と美術家のコラボによる地域密着型アートプロジェクトにより「ものづくり」力を内外にアピールしてきたが、今回の企画は企業だけでなく地域住民の創造性に焦点を当てて、文化を通じた「ひとづくり」に取り組む。

⑥財団法人桃太郎少年合唱団(岡山県岡山市)
財団法人桃太郎少年合唱団(岡山県岡山市)

 変声期前の少年だけの正統派合唱団である。以前はウイーン少年合唱団とも交流していたが、少子化やスポーツ指向という時代の流れや価値観の多様化により、団員数の減少等の厳しい状況が続いている。
 今年50周年を迎えるが、新たな出発年として位置づけレベルアップを図り、歴代指導者等関係者やOB等が集いパネルディスカッションを開催し、今後の活動の方向性を検討する等、絶滅に直面している少年合唱の復活を模索する。

⑦Co.山田うん(東京都中野区)
Co.山田うん(東京都中野区)

 2002年に設立、国内27都市、海外12ヵ国で作品を発表しているダンスカンパニーである。
 これまでは若手ダンサーの育成や地域の教育現場、福祉施設等においてワークショップに重点をおく活動をしていたが、円熟期を迎えつつある振付家・ダンサーの山田うんの良質なソロダンス作品を、地域の若手ダンサー、学生、観客に届けることにより、国内のダンス芸術の振興と普及に貢献する公演を行っている。

⑧山口県邦楽連盟(山口県岩国市)
山口県邦楽連盟(山口県岩国市)

 山口県にある67団体が加盟しており、各団体の研鑽成果の発表と、県民のための文化の振興・交流の一翼を担うという趣旨のもと、毎年県内各地で邦楽大会を開催している。
 今回は長門市で開催され、地元中学校吹奏楽部とのコラボや日舞との共演を予定しているが、学習指導要領の改訂により邦楽鑑賞や楽器演奏が強化されたことを受け、小学校での小中合同邦楽鑑賞会を予定している。

⑨木村愛子ソロダンス(神奈川県横浜市)
木村愛子ソロダンス(神奈川県横浜市)

 独自の世界観を示すダンス作品を創造しているダンサーであり、その才能は高い評価を得ている。
 自分自身の身体・作品の特徴を見出していき、独自のダンス世界の確立を目的とするソロダンスは、ほとんど装置や道具を使わず身体一つのみで60分間を踊りぬく。
 また、出身の高校や地域の小学校などで後進の指導に携わるなど地道な活動も続けており、社会における信頼も高い。

⑩京都オープンスタジオ実行委員会(京都府京都市)
京都オープンスタジオ実行委員会(京都府京都市)

 普段公開していない京都在住の若手現代作家のスタジオを一度に開放し、関係者だけでなく地域住民や子供たちと積極的にかかわることで、地域文化を醸成するネットワークを構築することを目的とする活動をしている。
 特に子供たちへの参加型ワークショップは、スタジオという作品制作の最前線に立ち、作家と共にアートを体感できることから次世代を担う人材育成ともいえる。

⑪沖縄県芸能関連協議会(沖縄県那覇市)
沖縄県芸能関連協議会(沖縄県那覇市)

 沖縄の実演家の団体とそれを支える舞台スタッフの団体により発足、傘下には14,000人の実演家がいる。
 今年は大震災・大災害をテーマとし、人間は文化芸術活動によって困難に立ち向かえるか、実演家はどのようなメッセージを発信できるかを問う。
 沖縄が連綿と伝えてきた伝統芸能の要素と、戦争による凄まじい惨禍を経験したからこそ創作できる作品となろう。

⑫笑の内閣(京都府京都市)
笑の内閣(京都府京都市)

 2010年、東京都の「青少年健全育成条例改正案」が表現の自由の規制に関わる社会問題となったが、その問題を扱った劇を京都及び東京で上演した。
 改正案の内容、提起された背景、社会的影響などを的確に捉えた内容となっており、2012年全国各地で再演することで「表現の自由と規制」という重要な命題について、より関心を得ることが狙いである。

⑬鴎座(東京都新宿区)
スタジオアーキタンツ

 「あたらしい小劇場運動」を標榜する、劇作家の佐藤信氏が主宰する劇団である。
 現代社会の各所で見られる痛切な発話と振舞いが、パフォーマンスの場において提示されることで、文化的な抑圧の下にある日常を人々が再吟味することとなる独創的な試みである。
 演劇・コンテンポラリーダンス・舞踏・音楽・オペラの要素を取り込み、新しい舞台芸術表現として上演する。

⑭公益財団法人びわ湖ホール(滋賀県大津市)
公益財団法人びわ湖ホール(滋賀県大津市)

 西日本屈指の舞台機構を備え、幅広いジャンルで国内外の優れた舞台芸術を提供してきた。特に舞台芸術の自主制作や、劇場専属の声楽アンサンブルの活動を通じて、創造する劇場としても地域の拠点となる重要な役割を担っている。
 世界屈指のアーティストと共同制作を行うことにより、劇場スタッフの技術力・制作力を向上させる。また、ワークショップを通じて地域住民が芸術に触れることで、地域の芸術創造活動の水準を引き上げることに繋がり、ひいては地域の文化力の向上となることを期待する。

⑮田中 美沙子(東京都世田谷区)
田中 美沙子(東京都世田谷区)

 ロンドン、カンヌにバレエ留学し舞踊を学ぶ。
 自身の身体の音、空間の音を聞き無心に踊るダンス本能をテーマにした作品や精神世界を描いた作品、空間演出をテーマにした作品などを創作・発表している。
 一つのテーマを深く掘り下げ、スケールの大きい作品を制作し、社会により開かれた劇場空間で自身の作品をさらけだす自主公演を行うなど、ダンサーとしてだけでなく振付家としても高い評価を得ている。

⑯酒井 耕(宮城県仙台市)
酒井 耕(宮城県仙台市)

 平成23年3月11日に発生した、東日本大震災による津波被災者の声を記録した作品『なみのおと』は、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映され大きな反響を呼び、今回の作品『なみのこえ』では、より広範囲に多岐にわたる方々のインタビューを記録する。
 これらの作品は、被災体験の風化を防ぐだけでなく、この地域にあった歴史や文化の証拠映像でもあり、地域を越え、時代を越えて、より多くの方々に記録を届けるための活動をしている。

⑰Ballet&Dance UNO(東京都墨田区)
Ballet&Dance UNO(東京都墨田区)

 ダンス界の未来を担う子供達に広い視野で捉えた「ダンス」を指導・教育することにより、未来のダンサーを育てることを目的としている。
 コンテンポラリーダンスの世界を、幅広い層に普及するためにも子供への指導・教育は不可欠であり、子供を取囲む親や祖父母などの世代へも普及させるためにエンターテイメント性を重視した演目も上演している。

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伝統芸能分野
①山之口麓文弥節人形浄瑠璃保存会(宮崎県都城市)
山之口麓文弥節人形浄瑠璃保存会(宮崎県都城市)

 文弥節人形浄瑠璃は300年前に伝わったとされ、義太夫の語り・三味線・人形の操りが一体となり、独特の節まわしで演じられる貴重な人形浄瑠璃である。現在は全国に4箇所しか残っていない。
 昭和26年に保存会が結成され、年4回の定期公演以外に県外での公演も行うなど、郷土芸能の振興普及に努めている。また、小学5・6年生対象のサークル活動は18年間続いており、子供達の郷土への誇りや愛情を育む一助となっている。
 平成7年には国の重要無形民俗文化財に指定された。

②島田鹿島踊保存会(静岡県島田市)
島田鹿島踊保存会(静岡県島田市)

 1673年、春日神社に奉納したのが始まりとされる島田鹿島踊は、島田市最大の島田大祭で奉納される。
 鹿島踊は関東から伊豆半島にかけて残る民俗行事であるが、島田鹿島踊は独特の形態をもつことから民俗地理学・形態学上において貴重な資料である。
 近年では後継者の育成にも力を入れており、地元小学校において「鹿島踊の歴史」を授業として講義し、また舞踊体験を実施するなど、県指定無形民俗文化財である島田鹿島踊の保存伝承に尽力している。

③山内花祭り伝承保存会(愛知県北設楽郡)
山内花祭り伝承保存会(愛知県北設楽郡)

 花祭りは国の重要無形民俗文化財第1号に指定された民俗芸能であり、中でも山内の花祭りは「花祭り発祥の地」として400年にわたり継承されてきた。 現在、花祭りを継承する地域では高齢化・過疎化により祭りの中絶が相次いでおり、多くの関係資料・史料が失われ伝承できない危機にある。
 最古の史料である『御神楽日記』を保存修理することは、花祭りとその原形である大神楽の学術的研究のうえでも効果が期待できる活動である。

④戸木東組かんこ踊り保存会(三重県津市)
戸木東組かんこ踊り保存会(三重県津市)

 約300年前から伝わる戸木地区のかんこ踊りは、お盆の時期に開催される三重県各地のかんこ踊りとは異なり、秋の祭礼として地元の氏神様である敏太神社に奉納される勇壮な踊りである。
 一時中断されたが昭和30年代に復活し、現在では三年に一度秋に奉納されている。小学4年生から高齢者までがそれぞれの役割をもって参加し、地域の世代間交流が図られるとともに、子供達には郷土愛や誇りが育まれるなど、地域の絆を深めるためにも重要な祭礼である。

⑤阿奈志神社祭祀舞保存会(福井県小浜市)
阿奈志神社祭祀舞保存会(福井県小浜市)

 阿奈志神社の神楽舞は、少子化の影響で昭和50年を最後に廃止されていたが、平成20年に復活し保存会が結成され、例祭等で豊栄舞の奉納を始めた。
 地域の伝統文化を伝えるため、小中学生を中心に毎月一回祭祀舞を学び習得し、神社の祭典での奉納、また、地域を問わず敬老会やふるさと祭り等で発表することを通じて、舞や雅楽等の日本の伝統芸能に親しみ理解を深める活動をしている。

⑥名古屋大学和式馬術部(愛知県名古屋市)
名古屋大学和式馬術部(愛知県名古屋市)

 古来、馬は武芸を支えるものだけでなく、重要な交通手段でもあり日本人の生活に欠かせないものだったが、現在はサラブレッド等の外来種を用いる事が多く、在来種の活用の道はほとんど閉ざされている。
 毎年、木曽馬による流鏑馬をはじめとする和式馬術の披露を実施し、馬との実際のふれあいを通して、和種馬に乗用馬や観光資源等の新たな利用価値を見出すことを目的としている。
 また、大学という解放された教育機関で行うことは大きな意味を持ち、地域住民と協力し、ふれあいの場を提供する地域振興にも貢献している。

⑦拝島日吉神社祭礼囃子保存会(東京都昭島市)
拝島日吉神社祭礼囃子保存会(東京都昭島市)

 東京都の指定無形民俗文化財である日吉神社例大祭榊祭りは、後桜町天皇(1767年)の時代に始まったとされ、村を三分する上宿・中宿・下宿の3講中が廻り番で囃子を奉納していた。 祭礼が盛大になるとともに、奈賀・加美・志茂の3つの町に分かれ、それぞれの囃子を継承し、互いにその技芸を競い合い、技術の向上や親睦など協力し合い活動している。 また、地元小学校では拝島の囃子を一部取り入れ学んでおり、保存会としての学校への協力、子供への指導と支援を続けている。

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伝統工芸技術分野
①西條 一斉(奈良県奈良市)
西條 一斉(奈良県奈良市)

 昭和30年より蒔絵師として活動し、主に茶道具を製作。その作品は流派を問わず茶道家に愛好されている。
 毎年5月15日、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている、奈良県今井町にある旧米谷家(重要文化財)において作品を展示している。
 更なる技術の向上や新しい感覚を養うため、美術工芸展に積極的に参加出品するなどし、大阪府知事特別賞など数々の賞を受賞した。
 また、平成元年から長女を後継者として、伝統技術の継承に力を注いでいる。

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人材養成事業分野
①社団法人全国公立文化施設協会(東京都新宿区)
社団法人全国公立文化施設協会(東京都新宿区)

 全国各地の公立文化施設は、市民に優れた舞台芸術の鑑賞機会を提供すると共に、市民の芸術文化活動への支援など文化性豊かな地域社会づくりを目指した活動を行っている。
 各施設に専門的知識を有する職員を配置するため、舞台芸術などの専門的事項を研究・学習し、地域文化振興に重要な役割を担う人材の養成を目的とした研修会などを行っている。

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