公益財団法人 全国税理士共栄会文化財団

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顕彰・助成実績

平成22年度受賞者

第19回地域文化賞

伝統芸能分野
茨城県つくばみらい市綱火保存連合会(茨城県つくばみらい市)

第19回全税共地域文化賞<CATA>の贈呈式が、2011年4月27日帝国ホテル(千代田区)にて開催されました。
 本年度は伝統芸能分野から茨城県つくばみらい市綱火保存連合会が受賞されました。

賞金 100万円(全国税理士共栄会文化財団) 副賞 100万円(全国税理士共栄会)

受賞者受賞風景

 綱火とは屋外の数十メートルの空間に高い柱を何本も建て、10mを超える高さに綱を張り巡らし等身大の人形を操作するあやつり人形と仕掛け花火が一体化している世界最大級の迫力あふれる祝祭芸能である。
 慶長年間に祖形を発したといわれる四百年に及ぶ歴史を持ち、火難除け・五穀豊穣を祈願する神事として伝承・発展を続けてきた。<高岡流綱火更進団>と<小張松下流綱火保存会>の二流派が伝承を担っており、昭和51年に二流派あわせて「伊奈の綱火」の呼称で国の重要無形民俗文化財に指定された。
 綱火の特徴として、創作・演出・設備・装置から上演の実技まで全て村人達の手造りであり、一体の人形操作には最低3人から8人、綱を引き緩めして縦横無尽に操る技術は心を一つに「以心伝心」「阿吽の呼吸」で結束を固めた村人達のみの技であり「綱火が村をつくる」とさえ言われるほど綱火は地域の組織化に貢献している。
 高岡地区では、従来長男しか許されなかった人形係を新居住の希望者にも門戸を開くことで地域の再組織化に貢献し、小張地区では小学校授業の一環として仕組みや歴史などを学習する取り組みが行われている。
 このような綱火は、水田稲作農耕により育まれた伝統芸能が、都会的な街へと再開発されつつある地域において、人々の融和と共同体の形成に貢献し、しっかりと伝承されている注目すべき事例である。

茨城県つくばみらい市綱火保存連合会茨城県つくばみらい市綱火保存連合会
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第20期助成

芸術活動分野
①ヒグマ 春夫(東京都世田谷区)
ヒグマ 春夫

 自ら制作した映像と美術装置を中心に、異なるジャンルのアーティストとともにお互いの持ち味を生かしながら相乗的に新たな時空間を創り上げる、現代稀にみる美術家であり映像作家である。
 氏の映像は、植物・水・光・幾何学的パターンの流動性、変容性を巧みに演出したもので、音響・舞踊と競合しつつ協和して密度の高い場を現出させることにも成功している。

②名古屋二期会(愛知県名古屋市)
名古屋二期会

 2010年に創立40周年を迎えるという歴史を持ち、中部地区で唯一オペラの定期公演が可能な団体である。
グランドオペラの公演だけでなく、定期的な声楽のコンサートや研究生制度、講習会などを通し、地域におけるオペラ芸術の振興をはかり、広く音楽文化の普及と向上に努めており、「名古屋市芸術奨励賞」「愛知県芸術文化選奨文化賞」など数々の賞を受賞している団体である。

③増田誠展実行委員会(北海道釧路市)
増田誠展実行委員会

 増田誠は10年ほど釧路で生活し、画家として雄飛し活動を維持できた背景には釧路市内の企業家、個人の支援があった。
 今回、個人や企業が所蔵する増田誠の作品を掘り起こし鑑賞できる機会を増やし、展覧会による経済的活性化を目的とすること、そして芸術家を育む環境や支援者がいる釧路の地域性を若者に伝え、将来の夢を育むきっかけを与えることを期待する。

④水牛(東京都世田谷区)
水牛

 高橋悠治は、日本音楽界の最前衛でラディカルな創造活動を続けてきた作曲家である。その活動は音楽を超えて演劇、文学等にも影響を与え、なかでもフランツ・カフカのノートをテキストにしたシリーズは代表ともいえる。
 今回は歌手、ダンサー、俳優が、それぞれ訓練を受けていない技術で共演し、音楽作品とも演劇作品ともシアターピースとも言える作品を創り上げていく。

⑤廣瀬量平作品連続演奏会実行委員会(東京都国分寺市)
廣瀬量平作品連続演奏会実行委員会

 廣瀬量平は1960年代に起こった尺八ブームの立役者の一人として、昭和、平成を通じ活躍した作曲家であり、文化庁芸術祭優秀賞など数々の賞を受賞した。
 邦楽器の持つ深い精神性を強く意識した40曲に及ぶ邦楽器作品を通じて、日本の音の原像に迫り邦楽器の魅力を探る意義は大きく、若い演奏家の現代奏法向上を図ることを目的としている。

⑥Project Point Blank(神奈川県川崎市)
Project Point Blank

 国際的な経験をもつ若手振付家3名を中心に、国内外のトップコンテンポラリーバレエダンサーが集まるコラボ自主公演企画。
 川崎市を拠点とし、教育機関との連携も図りながら公演やワークショップの活動を行うことで舞台芸術の東京一極化を防ぎ、同地域の芸術文化の発展に大きく寄与している。

⑦劇団ぽかぽか(神奈川県金沢区)
劇団ぽかぽか

 生涯学習の一環として、子育て中の母子、その家族、また高齢者に対し観劇の場を提供することで地域の文化向上に貢献し、「親子の絆、地域の絆の再構築」を目指す。
 低価格でも質のよい作品づくりのため、15年にわたり脚本・演出など各分野のプロがボランティアで制作にあたっている。

⑧コメディユニット磯川家(東京都新宿区)
コメディユニット磯川家

 「芝居を観ている間は全てを忘れ、観終わった後は2、3年分の不幸を吹っ飛ばしている」ことが劇団理念であるという、観る側の満足のための舞台づくりをしている。
 従来の敷居が高いというイメージを覆し、誰でも気軽に楽しめるという芝居を続けていくのは一見単純で簡単にみえるが、団員一人ひとりの努力を惜しまない姿勢に他ならない。

⑨冨士山アネット(東京都墨田区)
冨士山アネット

 身体で伝える演劇を目指し、言葉に頼らない新たなコミュニケーションを提示する舞台を制作し「ダンス的演劇」と称している。
 上演時には台詞を使用しない身体表現として昇華させる手法は観客の感受性を引き出し、演劇でしか成立しない表現を成立させるという新鮮な衝撃を観客に与え続けている。

⑩タバマ企画(東京都杉並区)
名古屋二期会

 国内外で高い評価を受けている振付家・田畑真希によるダンス公演をおこなっている。
 各ダンスカンパニーでダンサーとして多くの公演を経験した視点から、性別、ジャンルを超えて多角的に振付・演出・構成ができるアーティストに成長し、舞台の専門媒体以外への広報活動にも力を入れている。

⑪立山 ひろみ(東京都中野区)
立山 ひろみ

 演出家である立山ひろみは、既成の戯曲に挑む際に感じるコトバに対する不信感、表現の片鱗でしかないコトバの不自由さ等の問題意識から一人でニグリノーダを発足、公演毎に制作する作品の内容にそってスタッフを集めるという手法をとっている。

⑫山村サロン(兵庫県芦屋市)
山村サロン

 1986年に創立、能舞台にハンブルク・スタインウェイ(ピアノ)を設えた芸術サロンであり、極めてユニークな活動を展開してきた。
 今回は現代音楽演奏で世界的に名高い大井浩明氏の3回連続リサイタルをプロデュースするが、3人の現代音楽の巨匠であるピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジェルジ・リゲティの大作の日本初演、また関西在住の作曲家への委嘱新作初演を組み合わせ20世紀後半の音楽史を振り返る試みである。

⑬スタジオアーキタンツ(東京都港区)
スタジオアーキタンツ

 西洋から伝来したバレエやダンスは、日本では伝統芸能に倣い従弟制度の下で発展してきた。旧来の制度に捉われず、欧米と同様のオープンスタジオシステムを導入し、海外の一流舞踊家を講師として招聘、高度なレベルを目指す日本の舞踊家に門戸を開いてきたスタジオである。
 受講者は幅広く、クラスやワークショップを通じ優れた舞踊家の育成と交流、創作活動へと進展し、地域から世界に通じる扉を開いたのである。

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伝統芸能分野
①特定非営利活動法人上中調子神楽団・あおぞら子供神楽団
(広島県広島市)
特定非営利活動法人上中調子神楽団・あおぞら子供神楽団

 日本の伝統芸能である神楽を後世に伝えることと、子供たちの心豊かな成長と自主性を育て、地域の人達と共に上中調子神楽団の復活を目指していく活動をしている。
 また、他の団体との交流を図ることで、神楽を保存継承していく大切さを教えることも目的である。

②雅楽倶楽部 雅(三重県津市)
雅楽倶楽部 雅

 津市内在住の神社の氏子である怜人(雅楽演奏者)3名により、神社での奏楽から活動の幅を広げ、地域に伝承されていた雅楽の普及振興をもとに地域社会の活性化を図るため2005年に設立、会員は10代から60代の地域住民で構成されている。
 県内各地の祭礼に参加、小中学校の音楽授業の一環としてのレクチャーなど地域社会への貢献や、演奏技術の研鑽のため外部講師の指導を仰ぎ、若手会員の養成にも注力している。

③藤井 昭子(東京都目黒区)
藤井 昭子

 日本を代表する伝統楽器である三弦と箏は、「地歌」と「筝曲」を原点として江戸時代から今日まで伝承されている。
 祖母、母からの伝承を守りながら地歌箏曲の古典の魅力を広く国内だけでなく海外にも紹介し、舞台解説を英語で行うという他に例をみない公演を開催し、また、若手演奏家を起用し古典地歌箏曲の継承と普及に尽力している。

④神事びんざさら(東京都台東区)
神事びんざさら

 びんざさら舞は室町時代に始まったとされ、獅子舞と田楽躍で構成されているのが特色であり、浅草観音の創建に深い関係のある浅草三社権現の祭礼時に奉演されている。東京時代祭や東京都民俗芸能大会などにも参加し、各地で奉演、実演を行っている。
 昭和31年、東京都無形民俗文化財の指定を受けた。

⑤文挟流手岡獅子舞講中(栃木県日光市)
文挟流手岡獅子舞講中

 文挟流とは北関東・南東北一帯に広く流布する二代流派の一つであり、手岡獅子舞はその源形を最もよく伝えているといわれ400年の伝統がある。昭和41年に日光市無形文化財に指定された。
 講中が家の跡取りのみで構成されるなど、厳しい規律によって伝統が細部に至るまで固く守られており、毎年8月に行われる八朔祭りに奉演し伝承と普及に力を入れている。

⑥劇団うない(沖縄県浦添市)
劇団うない

 戦後、女性だけの劇団乙姫が前身であり、平成16年に現在の名称に変更した。
 沖縄の二大文化である歌劇とともに、伝統芸能や方言が消え去ることを憂慮し、若手の育成に尽力している。
 また、浦添市も芸術及び文化を結びつけた街づくりに力を入れており「文化・歴史の街、浦添市」を目指している。

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伝統工芸技術分野
①小林 正雄(滋賀県大津市)
小林 正雄

 15歳で錺の道を志し錺師の父・小林道三に師事、その後彫金や南画を学び昭和45年に独立。社寺建築、仏具、茶道具、美術工芸品など幅広い分野の錺金具製作を手掛けてきた。
 近年、錺金具の製作はプレス製品が多く、後継者が不足し技術の継承が非常に困難であるが、若手職人の指導や企画展での実演など社会活動にも貢献している。

②奥野 誠(和歌山県田辺市)
奥野 誠

 山路紙は、かつて田辺市龍神村で盛んに漉かれており、原初的で素朴な紙であった。明治中頃には地域の主要産品であったが、戦後間もなく途絶えてからは原料の楮のみが栽培されていた。
 紙は森からの贈り物であり、紙漉きに不可欠な水も森の賜物であること、自然と共生する叡智と精神がその土地にあると考え、1984年、龍神村に移住し唯一残っていた楮の生産家から伝統技術を継承し後世に伝えるため後継者育成に努力している。

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人材養成事業分野
①社団法人全国公立文化施設協会(東京都新宿区)
社団法人全国公立文化施設協会

 全国各地の公立文化施設は、市民に優れた舞台芸術の鑑賞機会を提供すると共に、市民の芸術文化活動への支援など文化性豊かな地域社会づくりをめざした活動を行っている。
 各施設に専門的知識を有する職員を配置するため、舞台芸術などの専門的事項を研究・学習し、地域文化振興に重要な役割を担う人材の養成を目的とした研修会などを行っている。

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