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■ 第35期(2025年度・令和7年度)
第34回「全税共 人と地域の文化賞」
第34回「全税共 人と地域の文化賞」は芸術活動分野から「笠井 叡と天使館」が受賞されました。 同賞の贈呈式は令和8年2月19日帝国ホテルにて執り行われ、賞金及び副賞が贈呈されました。
笠井 叡と天使館(東京都)

~ダンスの聖地〜
「笠井(かさい) 叡(あきら)氏は、20歳の時(1963年)に大野 一雄氏、翌年に土方 巽氏との出会いから、協働での作品作りに関わり、世界で注目される日本のダンス・コンテンポラリーとしての「舞踏」の創生に深く関わるようになった。
1971年、国分寺市に舞踏研究所「天使館」を創立して、多くのダンス作品を創作、発表してきた。また、山田 せつ子氏、山﨑 広太氏、笠井 瑞丈氏ほか、多くのダンサーも輩出している。それは他でもなく、「天使館」という創作と、育成、発表の場があっての活動であり、成果であると言えるだろう。今日までの54年間、天使館は一つの「ダンスの聖地」となって活動を続けている。
1979年には、シュタイナーの「人智学」に傾倒し、同時に芸術活動のオイリュトミーのためにドイツへ。6年の研鑽研究を終えて帰国し、オイリュトミーの実践の場として「天使館」は活動を再開する。そして1994年『セラフィータ』によって、再び「舞踏」作品の公演を開始する。
以降、その活動は高く評価されて、海外(ドイツ、サンフランシスコ、ソウル、北米ツアー、南米ツアー、ニューヨーク、ブラジル、ナンシー国際演劇祭、カナダ、グアテマラ、コスタリカ、アルゼンチン、ローマ、シカゴ、等々)からの招聘公演が続き、日本でも途切れることのない多くの作品を発表し続け、多くの賞も受けている。
「天使館」は旧国分寺の敷地内にあり、笠井氏の小文「天使館と国分寺市という地域との関わりについて」にもあるように、音楽と舞踊の神である、真姿(ますがた)弁財天を祀った古池のあるエリアである。こうした地域と芸術の因果関係を認識した上で、笠井氏のダンス活動は展開されてきた。
「笠井 叡と天使館」は、日本のダンス・コンテンポラリーのトピックとして、日本の舞踊史に記述された麗しい事件と言える。

