紙芝居は近代庶民階層が生み出し、子ども達の中で育まれた日本独自の文化財です。
昭和初めに誕生した街頭紙芝居は全て手書きでした。印刷紙芝居もあわせて戦時中に大部分が失われ、現在はほとんど遺されていません。
現存する作品は歴史的にも貴重なため、次世代への遺産として一作ずつ修理・点検し保存保管作業に取組んだり、脚本・絵・語りという三要素が求められる演じ手の養成講座を開くほか、創作塾・紙芝居劇場といった多方面にわたり活動を続けています。